INTERVIEW
先輩インタビュー
02
キスケフーズ
製造部
早坂 春香
「自立したい!」という夢
高校在学中より、卒業後は親元を離れて「自立したい!」という強い思いがずっとあり、働くならば、自分の興味のある食に関する仕事であること。人と接することが好きなので人に喜んでもらえる仕事がしたいという夢がありました。学校の進路指導室で「喜助」の求人を見つけ、飲食店ならば自分の二つの夢も叶うのではと思い志望しました。 実は、その求人票に、「箸が使える人」と記載されていたことにも興味を持ちました。面接の最後に、「求人票に書かれてあった『箸が使える人』ってどういうことですか?」と聞いたら、「箸持てるか?」と厨房に連れて行かれて、その場で菜箸を持たされ、「合格」と言われたことを鮮明に覚えています。 その後、採用通知をいただいたんですが、その中に、山形から出てくる私のために、アパートの物件情報なども入っていました。後から知ったのですが、会社の本社近くの物件で、何かあった時のためにと配慮してもらったんだなぁと今でも感謝しています。
お客さまの言葉が力と喜びに
入社時は覚えることばかりで、3人の同期と励まし合いながら勤務していました。正直、厳しいなぁと思うこともたくさんありましたが、お客さまの言葉に育てられましたね。「おいしかったよ」とか「また来るね」と言われた時は本当に嬉しかったですし、励みになりました。
でも、その後、徐々に焼きを仕込まれ、私が焼き場に立っている時に、「アイツが焼くのか?」とお客さまから言われ、悔しかったです。まだまだダメだなぁと思って落ち込みましたが、そんな時は、「よし!もっとがんばろう」と気合いで乗り切りました!先輩の焼く姿をしっかり見たり、コツを一人一人聞いたりして、経験を積んでいきました。
その頑張りをお客さまにも会社にも認めてもらえたのか、女性初の主任から副店長へと昇進することもできました。
10年目の転機
もともと『食』に興味があったので、お客さまに提供している「喜助の牛たん」そのものにだんだん強く関心を持つようになりました。そこで、接客業を10年経て、キスケフーズへの転籍を希望しました。
工場勤務といえども、牛たんを仕込むだけではなく、土産品の計量や包装、法人や個人のお客さまへの発送など様々な業務があり、店舗勤務時に思っていたこととかなり違いましたし、両現場の思いの相違にも気づきました。例えば、牛たんの仕込み方で、店は「こうしてほしい」が、工場では「できない」ということがありますが、なかなか相手にその思いが伝わらない。そんな時は両現場を経験していたからこそ、みんなの意見をうまく吸い上げることができるのかなとも思っています。
制度を利用して経験を積み、次のステップへ
現在4人目の出産を予定していますが、産休や育休前後の業務や復帰後の業務には、その時々の健康状態や子育て状況に併せて勤務しています。いつも職場の方々の協力や励ましに支えられているなぁと感謝しています。
食品製造業は、『食』を通してお客さまの命に関わる大切な仕事。お客さまに届く牛たんの最初の責任は工場にあると思っています。だから、全ての作業に「間違えられないなぁ」と強くプレッシャーを感じています。
私の役割は「二番手」と常々思っていて、一緒に働く多くのスタッフの声を吸い上げ、ひとつにまとめる。そして、同じ想いで一緒にものをつくっていく。そんなものづくりの担い手の一助になれたならばいいなと思っています。4回目の育休から戻ったら、そんな役割をしっかりと担っていく覚悟です。(笑)
新卒から20年。家族が増え、働く場所は変わりましたが、これからも「喜助の牛たん」を通して、食に関わる仕事をずっと続けていきたいと思っています。
◆早坂 春香
◆キスケフーズ 製造部
◆2014年4月、高等学校卒業後、新卒で株式会社喜助に入社。出産後、主任を経て、女性初の副店長(駅前中央店)に昇進。
◆2014年8月、株式会社キスケフーズに転籍。2024年4月より4回目の産休、育休を取得中。